【3月4日 AFP】18-19イングランド・プレミアリーグは3日、第29節の試合が行われ、リバプール(Liverpool FC)は0-0でエバートン(Everton)とのダービーに引き分け、マンチェスター・シティ(Manchester City)に首位の座を明け渡した。チームを率いるユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督としては、何度もあった決定機を逃したことが悔やまれる結果となった。

 モハメド・サラー(Mohamed Salah)が前後半に1回ずつあった絶好機を逃し、さらにファビーニョ(Fabinho)も得点の機会をふいにしたリバプールは、結局最後まで得点を奪うことができず、公式戦ここ4試合で3回目のスコアレスに終わった。

 クロップ監督は「OKだ。非常に難しい試合で、理由はいくつもある。コントロールするのが難しい試合の中で、われわれは三つか四つのビッグチャンスをつくった」と話した。

 さらに監督は「ダービーでの0-0で、われわれはエバートン戦の無敗を守った。望んでいた結果ではなかったが、難しい試合だし受け入れるのはたやすい」とコメント。その言葉通り、クロップ監督自身はマージーサイド・ダービーでの無敗を守り、チームも2010年を最後にエバートンには負けていない。

 それでも、チームはリーグ戦ここ6試合中4試合で勝ち点を落とし、わずか1か月ほど前にはシティとの勝ち点差を7に広げられる機会もあったが、今では相手に優勝争いの主導権を譲り渡すことになった。

 クロップ監督は「シティが勝ち続けている以上、こういうことが起こりうるのは明らかだった。1ポイント差に迫られたとき、われわれはシティのことは考えなかった。今はこちらが1ポイント差で後ろにつけている。彼らは勝たなくてはならないし、こちらも勝たなくてはならない。どちらが多く勝てるかの勝負だ」と話している。

「われわれにもチャンスがあることを100パーセント信じている。チームに対する手応えは1試合ごとに増している。選手も覚悟が決まってきているように見えるからだ」「もちろん、きょうは得点できなかったが、そういう日はある。難しい試合、相手、風と天候、そういったものがあって、きょうはサッカーをするのが難しかった。純粋な戦いになった」

「そのための準備はできていたし、前節から勝ち点1を積み上げることができた。何も問題はない」

 マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)とのアウェーゲーム、そして敵地グディソン・パーク(Goodison Park)でのダービーと続いた難しい連戦を経て、少なくとも今後何試合かは比較的戦いやすいと思われる相手との対戦となる。

 監督は「ユナイテッド、そしてエバートンとのアウェーゲームは難しい試合だし、毎週3-0、4-0、5-0で勝てるわけではない」「ポジティブな面を見つけて続けなくてはならない。まだレースに生き残っているわけだからね」と話した。(c)AFP