【3月3日 AFP】テニス、ドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2019)は2日、男子シングルス決勝が行われ、大会第2シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が6-4、6-4で第5シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)に快勝し、キャリア通算100勝目を挙げた。

 フェデラーは、イタリア・ミラノ(Milan)で行われた18年前の大会でツアー初優勝。昨年に地元のスイス・インドア(Swiss Indoors Basel 2018)で99勝目を手にしてから足踏みしていたが、この日は今年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)で苦杯をなめたチチパスに雪辱を果たして大会最多8度目の栄冠に輝き、大台に到達した。

 フェデラーは「まだプレーできていることが本当にうれしい。ここまで長く信じられないような旅が続いている」「すべての瞬間を楽しんできた。100勝目を挙げられて夢がかなった」「ここで8回目の優勝を果たし、通算100勝を達成できたのは本当に特別」と喜んだ。

 またフェデラーは、通算109個のタイトルを獲得したジミー・コナーズ(Jimmy Connors)氏以来の快挙を成し遂げられた要因について、20年にわたり継続して活躍できていることを挙げた。

「多くの人はいつも四大大会(グランドスラム)を重要視するが、自分はATPツアーでプレーしている。ここが僕がたくさんのタイトルを取ってきた場所であり、長くプレーしている所だ」「僕がグランドスラムとグランドスラムの間に休んでいるんじゃないかと思う人もいると思うけど、いつも休んでいない。この数字が、それを証明していると思う」

 新たな金字塔を打ち立てたフェデラーだが、来週にはマスターズ1000(ATP Masters 1000)の今季初戦、BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2019)が控えており、喜びに浸っている時間はあまりない。

「正直に言って、ここに来るにあたっては優勝を期待していなかった。全豪からプレーしていなかったしね」「あらゆる面で自分のテニスが進化してきたこと、そしてきょうの決勝で良いプレーをし、ドバイで8個目、通算100個目のタイトルを取れたことがとにかくうれしい」「本当に信じられないようなことがたくさん起きている。今は最高に幸せだ」 (c)AFP/Bill SCOTT