【3月2日 AFP】アルペンスキー女子で圧倒的な強さを見せているミカエラ・シフリン(Mikaela Shiffrin)は、今週末にロシア・ソチ(Sochi)で行われるW杯に欠場しても、通算3度目のクリスタルグローブ獲得が確定する見通しとなっている。

 今シーズンの総合争いでは首位のシフリンが2位のペトラ・ブルホバ(Petra Vlhova、スロバキア)に719ポイント差をつけている。週末のレースには、現時点でブルホバも欠場することを決めており、ソチ大会後の残り6戦で同選手が最大600ポイントを獲得してもシフリンには追いつけない計算となる。

 2014年ソチ冬季五輪の会場となったロザフトル(Rosa Khutor)で1日に行われる予定だった女子滑降は大雪のためにキャンセルが決定。3日に予定されていたスーパー大回転は2日に前倒しとなり、オーストリア・サンクトアントン(St. Anton)でキャンセルとなっていた同種目の第2戦は3日に行われることになった。

 先月のアルペンスキー世界選手権(FIS Alpine World Ski Championships 2019)で二つの金メダルに輝いた23歳のシフリンは、同19日にスウェーデンのストックホルムで行われたW杯で今季14勝目を飾り、1988-89シーズンにスイスのフレニ・シュナイダー(Vreni Schneider)氏が樹立した男女を通じてのシーズン最多記録に肩を並べた。

 チェコのスピンドレルフムリン(Spindleruv Mlyn)で行われる8日のレースで、同記録の単独1位を目指すことになるシフリンは、前週のスイス・クランモンタナ(Crans-Montana)に続いてソチ大会を欠場することによって、獲得可能な今季の最大ポイント数は2394となり、ティナ・マゼ(Tina Maze、スロベニア)が2012-13シーズンに樹立した歴代1位の2414ポイントを破る可能性はなくなった。(c)AFP