【3月2日 AFP】パキスタン軍戦闘機との空中戦で撃墜されたインド軍のパイロットが1日、インドに帰還した。パキスタン政府はパイロットの解放について、近年で最悪の水準にまで高まっているインドとの緊張関係緩和に向けた「和平への意思表示」であると説明している。

 だが、両国が領有権を争うカシミール(Kashmir)地方では新たな衝突が発生し、インド支配地域では11人が死亡。先月、インド軍兵士40人が死亡した自爆攻撃をきっかけに高まった緊張関係が終息には至っていない可能性を示している。

 両国は先月28日から今月1日にかけ、カシミールを分断する事実上の国境である「実効支配線」越しに激しい砲撃戦を続け、インド側では迫撃砲による攻撃で4人が死亡した。また警察関係者がAFPに語ったところによると、銃撃戦により武装勢力のメンバー2人とインド兵4人が死亡。さらに抗議デモ中に民間人1人が死亡した。(c)AFP/Narinder Suri with Jalees Andrabi in Nowshera