【3月2日 AFP】テニス、メキシコ・オープン(Abierto Mexicano TELCEL Presentado Por HSBC 2019)は1日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)が7-6(7-0)、6-3でキャメロン・ノーリー(Cameron Norrie、英国)を下し、2019年シーズンでは自身初の決勝進出を決めた。

 世界ランク3位のズベレフは、サービスキープできずに持ち込まれたタイブレークの末に第1セットをものにしたが、第2セットはすかさず3-0とリードし、ベースラインからの力強いストロークと10本のエースを武器に試合を制した。

 ここまで1セットも落とさず、この日も世界64位のノーリーを力でねじ伏せた21歳のズベレフは、初出場となった昨年大会では優勝したファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)に準決勝で敗れたが、これで今年はそれを一つ上回る成績を記録した。

「厳しい試合だった。強風のせいで楽なコンディションではなかった。彼のプレーは風にかなりマッチしていたから、簡単ではなかった」「勝ち抜けてとにかくうれしい。ここまで来たら何としても勝たなければならない中で、決勝に進出できてうれしい」

 4回戦敗退を喫した全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)に続き、今季はこれがわずか2大会目のズベレフは、タイトル獲得を目指す決勝でニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)と対戦することが決まった。キリオスは同日の準決勝で、第3シードのジョン・イズナー(John Isner、米国)を7-5、5-7、7-6(9-7)で退けた。

 今大会のキリオスは、四大大会(グランドスラム)通算17勝のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)と同3勝のスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)を破っている。(c)AFP