【3月3日 Xinhua News】中国福建省や浙江省などの各級地方政府は近年、「廊橋」と呼ばれる伝統建築の屋根付き橋を含む土地の風景を保存するため、古い廊橋の発見や保存修理に力を入れ、廊橋を郷愁と郷土文化再建の象徴にしようとしている。

「木造アーチ廊橋伝統建造技術」は2008年、第2次国家級無形文化遺産リストに登録され、翌2009年には「中国の木造アーチ橋建造の伝統的な意匠と技術」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「緊急に保護する必要がある無形文化遺産の一覧表」に記載された。国家文物局は2012年、福建省東北部と浙江省西南部の条件を備えた22の木造アーチ廊橋を、正式に中国世界文化遺産暫定リストに登録した。

 廊橋は虹橋、蜈蚣(ごこう、Wugong)橋などとも呼ばれ、木造や石造のものが中心となっている。屋根と欄干があり、渓流の両岸を結ぶ交通手段としてだけでなく、人々の日よけや雨よけとして、また娯楽や祭事などを行う場としても利用できる構造と機能を備え、極めて高い芸術的魅力と実用的価値を有している。中国における廊橋は1000年の歴史を誇り、そのうち木造アーチ廊橋は主に福建・浙江両省の境界の山岳地帯に分布している。(c)Xinhua News/AFPBB News