【3月1日 AFP】テニス、ドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2019)は28日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第2シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)はハンガリーのマートン・フチョビッチ(Marton Fucsovics)に難しいコンディションにてこずりながらも7-6(8-6)、6-4で勝利を収め、キャリア100回目のタイトル獲得まであと2勝と迫った。

 通算7度の大会制覇と四大大会(グランドスラム)通算20勝を誇るフェデラーは、突風や通り雨に見舞われて試合が遅れるなど、快適には程遠いコンディションの中で準決勝進出を決め、「とにかく試合に出たら全力を尽くすこと。リードを奪うときもあれば、そうでないときもある。序盤はスコアを先行されないことが重要だった」とコメントした。

「戻ってスコアを見る限り、簡単なストレート勝ちのように見える」「だけどかなりの接戦で、決して相手を侮ってはならない。自分のレベルにはとても満足している。厳しい風が吹いていたけれど、それこそやりがいがあり、そのために自分はここにいる」

 第1セットは2本のセットポイントをしのいで約1時間で先取したフェデラーは、そこからリズムをつかんだものの、第2セットの第9ゲームでは5回目のチャンスでようやくブレークすることに成功。5-4とリードしたサービングフォーザマッチでは、2本目のマッチポイントで勝利をつかんだ。

 フェデラーの準決勝の相手は第6シードのボルナ・チョリッチ(Borna Coric、クロアチア)に決定。チョリッチはニコラス・バシラシビリ(Nikoloz Basilashvili、ジョージア)を4-6、6-2、7-6(7-1)で退けた。

 その他では、第5シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)が7-6(7-4)、6-7(1-7)、6-1でホベルト・ホルカシュ(Hubert Hurkacz、ポーランド)を退けて4強入りを果たし、ガエル・モンフィス(Gael Monfils、フランス)との準決勝に進出した。

 4日に発表される最新世界ランキングで世界トップ20に返り咲くとみられるモンフィスは、リカルダス・ベランキス(Ricardas Berankis、リトアニア)を6-1、6-7(3-7)、6-2で下して4強入りを決めた。(c)AFP/Bill Scott