【2月28日 AFP】エジプトの首都カイロの中央駅に当たるラムセス(Ramses)駅で27日、列車が衝突・脱線して炎上し、同国保健省によると少なくとも20人が死亡、40人が負傷した。

 列車の機関車は高速で線路末端の車止めに衝突したとみられる。現場では大規模な火災が発生し、ラムセス駅の壁は黒焦げになった。

 検察当局の発表によると、運転士がエンジンを切らないまま運転室を離れたことから列車がフルスピードで暴走し、激しい衝突により停止した。運転士は身柄を拘束され、当局は調査を開始したという。

 ヒシャム・アラファト(Hisham Arafat)運輸相は事故発生の数時間後に辞任。エジプトでは道路や鉄道の整備が行き届いておらず、政府が運輸システムの慢性的な問題への対応を怠っているとの不満が国民から上がっていた。(c)AFP