【2月27日 AFP】ボクシング、元世界ヘビー級王者のタイソン・フューリー(Tyson Fury、英国)が、現WBC王者のデオンテイ・ワイルダー(Deontay Wilder、米国)との再戦の前に、別の相手とのファイトを予定していることが分かった。対戦相手についてはまだ判明していない。

 ワイルダーとフューリーは2018年12月、米ロサンゼルスのステープルズ・センター(Staples Center)で12ラウンドの激闘を繰り広げ、ヘビー級への関心に再び火をつけた。そのため再戦が正式に決まれば、2019年屈指の期待のカードになる可能性が高く、WBCもすでに両者の「ダイレクトリマッチ」にゴーサインを出していた。

 ところがフューリーが前週、米プロモーターのトップランク(Top Rank)社、そして米スポーツ専門チャンネルESPNと契約したことで、ワイルダー陣営との交渉が難航する可能性が浮上。再戦自体もお流れになるのではないかという声も上がり始めていた。

 そうした中で世界ボクシング評議会(WBC)は26日、フューリー陣営からワイルダー戦のリングへ上がる前に少なくとも1試合をこなす予定があるという連絡が入ったことをツイッター(Twitter)で明かした。

「タイソン・フューリーの次の対戦相手がワイルダーになる可能性は正式に消滅した。両陣営とは手続きの一環として連絡を取り合っているが、ワイルダーが再戦の意思を示しているのに対し、フューリーは別のファイトを挟み、再戦を後日にずらすことを考えている」

 1回目の対戦は微妙な判定の引き分けに終わり、ワイルダーがベルトを防衛した。ワイルダーは早期の再戦を希望しており、昨年12月の時点で「もう一度やる用意はある」「できる限り早い再戦を楽しみにしている」と話している。(c)AFP