【2月26日 AFP】米カリフォルニア州当局は、殺人の冤罪(えんざい)で有罪判決を受け39年間服役した男性に対し、2100万ドル(約23億円)の和解金を支払うことで和解したと明らかにした。

 クレイグ・コーリー(Craig Coley)さん(71)は、1978年に元交際相手のロンダ・ウィヒト(Rhonda Wicht)さん(当時24)とロンダさんの息子ドナルドくん(当時4)を殺害したとして、1980年に仮釈放なしの終身刑を言い渡された。しかしおよそ40年後、DNA鑑定の結果から無実が証明され、当時のジェリー・ブラウン(Jerry Brown)カリフォルニア州知事から恩赦が与えられた。

 同州シミバレー(Simi Valley)当局は23日、高額の費用が掛かる訴訟を避けるため和解金の支払いに応じたと発表した。

 退役海軍軍人のコーリーさんは昨年、拘束されていた期間について1日当たり140ドル(約1万6000円)で計算した約200万ドル(約2億2000万円)をカリフォルニア州犯罪被害者補償委員会(California Victim Compensation BoardCalVCB)から与えられていた。

 ロンダさんと息子のドナルドくんの遺体はベッドの上で発見された。ロンダさんは殴られ、レイプされたあと絞殺され、ドナルドくんは窒息死していた。訴訟では、コーリーさんのトラックが殺人現場を去るところを目撃したとする近隣住民の証言などに基づいて有罪判決が下されたが、コーリーさんは一貫して無罪を主張した。

 警察と検察は2016年に捜査を再開し、新たにロンダさんのベッドの上で見つかった精液のDNA型がコーリーさんのものと一致しないことが明らかになった。(c)AFP