【2月25日 AFP】高さ17センチのピンヒールを履き、大きな鏡の前を行ったり来たりする水着姿の若い女性たちを、鋭いまなざしが見つめている。フィリピンの首都マニラにある養成所「カガンダハン・フロレス(Kagandahang Flores)」は、美人コンテスト優勝者を数多く輩出する同国の「切り札」だ。

 世界各国を代表する美女たちが競う「ミス・ユニバース(Miss Universe)」では、これまで4人のフィリピン代表が栄冠を手にした。2018年大会の優勝者カトリオナ・グレー(Catriona Gray)さん、2015年大会優勝者のピア・ウォルツバック(Pia Wurtzbach)さんは、いずれもカガンダハン・フロレスの卒業生だ。

 ロジル・フロレス(Rodgil Flores)氏が1996年に設立したフィリピン初の美人養成所では、年間約200人の女性がコンテスト出場を夢見てトレーニングに参加する。ジムでのトレーニングやメーキャップ講座、ウオーキング練習などが盛り込まれた6週間の短期集中講座では、レッスンが真夜中まで続く日も多い。

 2019年のミス・ユニバース出場を目指すメルバ・アン・マカサエット(Melba Ann Macasaet)さん(25)も、公的機関所属の薬剤師の仕事を休んでカガンダハン・フロレスに通い、15歳の頃からの夢をかなえようと日々励んでいる。(c)AFP/Cecil MORELLA