【2月25日 AFP】米中貿易戦争の解決を目指して米首都ワシントンで行われていた閣僚級の貿易協議をめぐり、中国国営新華社(Xinhua)通信は25日、「大きな進展」があったと伝えた。

 これに先立ちドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は、今回の協議で「大きな進展」があったとして、3月1日に発動予定だった中国製品に対する制裁関税の引き上げを延期すると発表していた。

 トランプ氏に同調する形となった新華社報道によると、米中間では、技術移転や知的財産保護、非関税障壁、サービス業、農業、為替相場など「特定の分野で大きな進展があった」という。

 新華社は両国代表団について、トランプ氏と習近平(Xi Jinping)中国国家主席が昨年12月の首脳会談で貿易戦争の休戦に合意した際に「到達した重要なコンセンサスの実現に一歩近づいた」と評価。双方が「両国首脳の指示に沿って今後の措置を実施していく」ことで合意したとしている。

 今回、中国代表団は劉鶴(Liu He)副首相が率いた。

 トランプ氏はツイッター(Twitter)への投稿で、米中協議で一段の進展があれば、自らがフロリダ州に所有する高級リゾート施設「マーアーラゴ(Mar-a-Lago)」で習氏と会談し、合意をまとめる方針も示していた。(c)AFP