【2月25日 AFP】(更新、写真追加)マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官は24日、米CNNの番組で、ベネズエラのニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領について「残された日は少ない」と述べ、失脚が近いと自信を見せた。コロンビア当局によると、ベネズエラとの国境では同国の兵士や警官計156人が任務を放棄し、コロンビア側に越境した。

 ベネズエラでは23日、コロンビアから支援物資を搬入しようとしたベネズエラ人らと治安部隊が衝突し、300人超が負傷した。コロンビアとの国境付近では22日以降、衝突によって4人の死者も出ている。

 ポンペオ氏はCNNのニュース番組「ステート・オブ・ザ・ユニオン(State of the Union)」に出演し、国境付近で衝突を起こしたのは「コレクティーボ」と呼ばれるベネズエラ政府系の武装集団だと断じた。

 ポンペオ氏は「私たちが目指しているのはただ一つ、ベネズエラの国民に、彼らが享受して当然の民主主義を獲得してもらうことだ」とも述べた。

 一方、暫定大統領として50か国以上から承認されている野党指導者のフアン・グアイド(Juan Guaido)氏は国際社会に対し、ベネズエラを自由な国にするためにあらゆる措置を検討するよう呼び掛けた。

 グアイド氏は25日、コロンビアの首都ボゴタで中南米諸国とカナダでつくる「リマ・グループ(Lima Group)」の会合に出席する予定。グアイド氏は国際社会に、マドゥロ大統領をめぐって「あらゆる可能性」に備えるよう訴えている。(c)AFP