【2月24日 AFP】英王室のヘンリー王子(Prince Harry)とメーガン妃(Meghan,Duchess of Sussex)は23日夜、訪問先のモロッコに到着した。夫妻には今春、第一子が誕生する予定で、メーガン妃にとっては今回が出産前最後の公務での外国訪問となる。

 カサブランカ(Casablanca)の空港に降り立った王子夫妻は、モロッコの伝統儀礼にのっとり、お盆に山盛りになったナツメヤシの実でもてなされた。ヘンリー王子はライトグレーのスーツ、メーガン妃は赤いドレス姿だった。

 王子夫妻は24日午前にアトラス山脈(Atlas Mountains)の村を訪問する予定だが、当局筋によると、妊娠中のメーガン妃には事前に「医療措置」が施されたという。

 夫妻はモロッコの王宮に滞在し、24日午後には首都ラバトで同国王室の人々と面会する。

 エリザベス女王(Queen Elizabeth II)の求めを受けて実現した今回のモロッコ訪問をめぐっては、大衆紙デーリー・ミラー(Daily Mirror)が同国を「危険地帯」、首都ラバトを「暴動都市」と評するなど、一部の英メディアは王子夫妻の訪問を不安視している。

 20日にはラバトで、教師らによる抗議デモを警官隊が放水砲を使って解散させ、複数の負傷者が出ていた。この日は、2011年に北アフリカや中東で起こった民主化運動「アラブの春(Arab Spring)」を受けたモロッコの改革運動「2月20日運動(February 20 Movement)」の記念日だった。(c)AFP