【2月24日 AFP】(更新)インド北東部アッサム(Assam)州で有毒物を含んだ密造酒を飲んだ労働者らが相次いで体調不良を訴えている問題で、地元当局は24日、死者数が150人を超えたと発表した。

 現在も少なくとも200人が州内の病院に入院している。

 アッサム州ゴラガート(Golaghat)県の警察幹部はAFPに対し、同県で85人が死亡し、100人が治療を受けていると述べた。患者が搬送されてくる頻度は24日午後になって減ってきたという。

 また、同州の保健当局者は、近隣のジョルハット(Jorhat)県でも24日午後までに71人の死亡が確認されたと語った。131人が治療中だが、うち13人が重体だとしている。

 警察によると、人々は21日夜に密造酒を飲み、次々と体調を崩し始めた。これまでに10人を逮捕し、被害者の飲んだ酒のサンプルを鑑識に回して報告を待っているという。

 犠牲者は地元の茶農園の労働者で、女性が多く含まれている。

 医師らによれば重体で搬送された患者には、激しい嘔吐(おうと)、胸部の激痛、呼吸困難などの症状がみられたという。

 インドでは約2週間前にも、北部のウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州とウッタラカンド(Uttarakhand)州で有毒物を含んだ酒を飲み約100人が死亡したばかり。(c)AFP