【2月24日 AFP】23日に行われたラグビーシックスネーションズ(Six Nations Rugby 2019)のウェールズ戦で、後半に崩れて13-21の逆転負けを喫したイングランドのエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチ(HC)だが、「世界が終わったわけではない」と語った。

 ウェールズに敗れたことでイングランドの全勝優勝(グランドスラム)の夢は破れ、その可能性を残すのはウェールズのみとなった。

 またエディーHCとしても、イングランドの指揮官に就任して以来、ウェールズ戦では5試合目にして初めて土がついた。それでも指揮官は「これで世界が終わったわけではない。世界は間違いなくまだそこにあるし、われわれはこの敗戦から学んでいく」と話した。

「空中戦で後手を踏んだし、ペナルティーの数も一方的だった(ウェールズの3回に対して9回)。競った試合でその二つの部分でやられていては、望みの結果を手に入れるのは難しい」

 イングランドはトム・カリー(Tom Curry)のトライなどで10-3とリードして前半を終えたが、後半は3-18で「敗れた」。イングランドのグランドスラムがかかっていた2013年のネーションズカップや、W杯イングランド大会(Rugby World Cup 2015)のプールステージの対戦などで、イングランド戦勝利にチームを導いてきたウェールズのウォーレン・ガトランド(Warren Gatland)HCは、相手のここぞという試合での勝負弱さを指摘している。

「ここ数年のイングランドを振り返れば、本当に大事な試合で勝ちきる力には疑問がある」「われわれにとっては相性の良い相手だ」「選手を誇りに思うし、素晴らしい内容だった。今夜はパーティーを楽しんでもらいたい」

 実際、イングランドがこの試合に勝っていれば、残り2試合は過去に1回も負けていないイタリア、トゥイッケナム(Twickenham)では1983年以来負けていないスコットランドとのホーム2連戦なだけに、全勝優勝を飾っていた可能性は十分にあった。

 秋に行われるW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)を前に、敵将から弱点を指摘されたイングランドだが、エディーHCは今大会の結果とW杯には何の関係もないと強調し、「まずはシックスネーションズを戦って、それからW杯のことを気にする」「われわれがすべきはイタリアを倒すことだけだ。イタリアを倒して、最終節に臨み、その先に何が待っているかはそれから考える」と話している。

 次週の予定を問われたHCは、「ウェールズへ戻ってくることはないね。それは確かだ」と冗談めかしてから、「オックスフォード(Oxford)に(練習相手となる)ジョージアがやってくる。セットプレーの確認をする良い機会だから、その計画はしばらく前から持っていた」と続けた。(c)AFP/Julian GUYER