【2月24日 AFP】英国出身の米国人でロックミュージシャンのピーター・フランプトン(Peter Frampton)さん(68)は23日、難病の封入体筋炎を患いギターの演奏能力が妨げられる恐れがあると述べた。また次回のコンサートツアーが自身の最後になることを明らかにした。

 グラミー賞(Grammy Awards)受賞経験のあるフランプトンさんは、米CBSニュース(CBS News)に対し「(昨年)10月から2日前までの間に、われわれは33余りの新曲をレコーディングした」と述べた。同氏は「もうお分かりだろうが、わかりきった理由からできるだけ多くの曲をレコーディングしておきたい」と語った。

 フランプトンさんは3年半前、ステージで転倒後に封入体筋炎と診断された。昨年秋からは、筋肉から力が失われる速度が速まっているのを感じ始めたという。フランプトンさんは今のところまだギターを弾けるが「1年後には多分、うまく弾けなくなるかもしれない」と話した。

 1960年代、10代の若者の間で人気を博したバンド「ザ・ハード(The Herd)」のメンバーとしてデビューしたフランプトンさんはその後、ロックバンド「ハンブル・パイ(Humble Pie)」を結成し、英国のアルバムチャートの上位にランクイン。フランプトンさんの1976年のライブアルバム「フランプトン・カムズ・アライブ!(Frampton Comes Alive!)」はチャートのトップを10週連続で維持し、今でも史上最高の売り上げを記録したライブアルバムの一つに数えられている。(c)AFP