【2月23日 AFP】世界ゴルフ選手権(World Golf Championships)シーズン第2戦のメキシコ選手権(2019 Mexico Championship)は22日、メキシコの首都メキシコ市のチャプルテペクGC(Club De Golf Chapultepec)で2日目が行われ、米国のリッキー・ファウラー(Rickie Fowler)が肩の高さからボールをドロップする規律違反を犯して1罰打を受け、新ルールに疑問を投げかけた。

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 ファウラーは10番で2打目がOBとなった際に、腕を肩の高さに上げてそこからボールを落とすという以前の慣れ親しんだ方法でドロップしてしまった。違反を犯した様子は同組の選手に加え、同選手のキャディーを務めるジョー・スコブロン(Joe Skovron)も違う方向を向いていたため気付いていなかったという。

 もし気付いていればドロップをやり直して罰打を回避できたはずだったが、ファウラーはすでにプレーを続行しており、ルール違反を指摘されたのはその後のことだった。

 結局このホールでトリプルボギーをたたいたファウラーは、「方法が正しくなかったのは確かだが、自然に体が動くままにドロップしてしまった。そのやり方に慣れていたから」と説明。次の2ホールでは連続バーディーを奪ったが、この日は2オーバー「73」でホールアウトした。

「導入された新ルールについては、競技をする上で何の得にもならないと思う」「そのうち変更になることは間違いない」「自分のミスだけれど、このルール変更はかなりお粗末だ」

 ゴルフの統括団体であるロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフ・クラブ(R&A)と全米ゴルフ協会(USGA)は、今年1月1日から新ルールを適用しており、その中にはドロップの方法やキャディーの位置取りに関するものが含まれている。(c)AFP