食料めぐり兵士と衝突、2人死亡 ベネズエラ・ブラジル国境
このニュースをシェア
【2月23日 AFP】(更新、写真追加)ベネズエラの対ブラジル国境地帯で22日、兵士らによる非公式の越境地点の封鎖を阻止しようとした人々に対し兵士が発砲し、2人が死亡、15人が負傷した。人権団体が明らかにした。
衝突はブラジル国境に近いベネズエラ南東部ボリバル(Bolivar)州で発生。人権団体カペ・カペ(Kape Kape)によると、死亡したのはベネズエラの先住民ぺモン(Pemon)の女性とその夫で、さらに少なくとも15人のぺモン人が負傷した。
ベネズエラのニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領は21日、ブラジルとの国境閉鎖を命じていた。ペモン人は非公式の越境地点からブラジル側へと入り、食料を調達している。
あるペモン人女性は「国家警備隊が国境を封鎖したため、他の経路を使ってベネズエラからブラジルへと渡った」と説明。「ベネズエラには食料も、医薬品も、何もないため、ブラジルに物を買いに来た。人々、子どもたちは飢餓で死んでいる」と語った。(c)AFP