【2月22日 AFP】米南東部ノースカロライナ州の選挙管理委員会は21日、昨年11月の連邦下院選で不正投票の疑いが持たれ、結果が確定していなかった同州第9選挙区の選挙をやり直しを命じた。

 同選挙区の予備段階の結果によると共和党のマーク・ハリス(Mark Harris)候補が民主党のダン・マクレディ(Dan McCready)候補にわずか905票差で勝利したとされていたが、ハリス氏側に不正投票の疑いが持たれ、調査が行われていた。5人から成る選挙管理委員会は、全会一致で選挙をやり直すと決めた。選挙日程は今後の選管の会合で決められる。

 報道によると、ハリス氏陣営の運動員、マクレー・ドーレス(McCrae Dowless)氏が少なくとも1つの郡で未記入の不在者投票用紙を集めていたという。ハリス候補はブレイデン(Bladen)郡で不在者投票の61%を集めたが、郵送票でハリス氏が優勢だったのは第9選挙区の中で同郡だけだった。

 選管の決定を受けて、ハリス氏は「第9選挙区の下院選に対する一般の人たちの信認は、新たな選挙が正当化されるほどにまで損なわれた、ということが明白になったと思う」と述べた。一方のマクレディ氏は「カロライナの民主主義にとって大きな一歩だ」と述べた。(c)AFP