【2月21日 AFP】19日に行われたコパ・スダメリカーナ(2019 Copa Sudamericana)1回戦で勝ち上がりを決めたチリ1部リーグのウニオン・ラ・カレラ(Union La Calera)のサポーターが、自分たちに割り当てられた敵地のトイレを清掃し、敗退が決まったカンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のシャペコエンセ(Chapecoense)をいたわった。

 シャペコエンセはツイッター(Twitter)に「信じる根拠」と記し、きれいに片付けられた観客席ときらりと光るトイレの写真を投稿した。続けて、「昨日の試合後、ウニオン・ラ・カレラのサポーターたちは南スタンドのごみをすべて集め、自分たちが使用したトイレを清掃してくれた」「素晴らしい姿勢であり、われわれは感謝の気持ちでいっぱいだ!」と記した。

 試合は第1戦がスコアレスドロー、第2戦が1-1となり、アウェーゴールルールでウニオン・ラ・カレラが勝ち上がりを決めた。

 ウニオン・ラ・カレラのサポーターたちはまた、2016年の11月に発生した飛行機事故で壊滅的な被害に遭ったシャペコエンセに敬意を表すチャントを歌っていた。

 この事故は同大会の決勝が行われるコロンビアに向かっている最中に起こり、19人の選手を含む71人が死亡した。

 リベルタドーレス杯(Copa Libertadores de America 2019)の予選では先週、ブラジル1部のサンパウロFC(Sao Paulo FC)の本拠地で勝ち上がりを決めたアルゼンチン1部リーグのタジェレス・デ・コルドバ(CA Talleres)が、使用した選手控室を掃除していた。

 タジェレスはその後ツイッターに写真を掲載し、自分たちは「この良い習慣を続け」、「着いた時同様きれいな状態で控室を去る」つもりだと記した。

 また、昨夏行われたW杯ロシア大会(2018 World Cup)では、日本のサポーターが試合後に自分たちが応援したスタンドを掃除し、称賛を集めていた。(c)AFP