【2月20日 AFP】米南部の小規模な地方紙の発行人兼編集長が、論説で白人至上主義団体「クー・クラックス・クラン(Ku Klux KlanKKK)」による襲撃を求めたことで非難を浴びている。

 問題の渦中にいるのは、米アラバマ州リンデン(Linden)で発行されている週刊新聞「デモクラット・リポーター(Democrat-Reporter)」の発行人兼編集長のグッドロー・サットン(Goodloe Sutton)氏(79)。

 先週の論説の中でサットン氏は「KKKの夜襲のときが再びやって来た」「民主党と、共和党内にいる民主党員が、アラバマ州での増税をもくろんでいる」と主張。「彼らこそまさに支配階級だ」「そこにあるゲーテッド・コミュニティー(周囲を塀で囲み進入を制限した居住地区)をKKKが奇襲することは歓迎されるだろう」と述べた。

 これに対し、同州選出の民主党上院議員ダグ・ジョーンズ(Doug Jones)氏は、サットン氏の辞職を求めた。

 同州の別の地方紙モンゴメリー・アドバタイザー(Montgomery Advertiser)のインタビューに応じたサットン氏は、自身の見解を擁護し「KKKをワシントンに派遣して首都を一掃することができていたら、私たちは皆もっと幸せだったろう」と語った。また、KKKは暴力集団だと思うかと問われると、サットン氏は「彼らはほんの数人しか殺していない」と述べた。(c)AFP