【2月24日 AFP】テニス、ドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2019)は23日、女子シングルス決勝が行われ、ベリンダ・ベンチッチ(Belinda Bencic、スイス)が6-3、1-6、6-2のフルセットで大会第2シードのペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)を破り、優勝を飾った。

 ベンチッチにとっては、これが2015年のロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2015)以来となるキャリア通算3勝目。一時は世界7位に到達しながら背中や手首の度重なる故障に悩まされていた21歳は、次回発表のランキングで45位から23位に浮上する。

 4年ぶりのタイトルをスカイダイビングで祝いたいというベンチッチは「次に優勝したらスカイダイビングをしようと約束していた」と話し、父でコーチのイヴァン(Ivan)さんは喜ばないかもしれないと付け加えた。「お父さんは高所恐怖症だから、面白くなるかもしれない。『何で命をかけなくちゃいけないんだ』とか言ってくる」

 また、これが今大会で4戦連続のフルセット勝利となったベンチッチは「本当に最高。信じられない」「ペトラとプレーするのは光栄なこと。2回戦を突破した時点で『良い大会になったね』と話していたから、優勝はおまけにすぎない」と続けた。

「何度も負ける寸前までいった。だから優勝できたのは信じられない。優勝なんて全く考えずに今大会に入った。初戦の相手のことしか頭になかった」

 アリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka、ベラルーシ)との3回戦を6本のマッチポイントをしのいで突破すると、その後は世界2位のシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)と大会2連覇中だったエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)を倒して勝ち上がったベンチッチは、この日の勝利で今シーズンの戦績を13勝3敗とした。

 一方のクビトバは、今大会を制すと全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)決勝で苦杯をなめた大坂なおみ(Naomi Osaka)から世界1位の座を奪取するはずだったが、ベンチッチの壁に阻まれた。

 今シーズンはシドニー国際(2019 Sydney International)で優勝したが、全豪オープンに続き決勝で連敗を喫したクビトバは「彼女が素晴らしいプレーをしたし、きょうは難しい一日だったのは間違いない」「体力的に非常に厳しい一週間だった」と振り返った。(c)AFP/Bill SCOTT