■IT・家電系でも強力に追い上げ、シェア拡大

・ドローン

 2006年に中国人大学生によって設立されたDJIは、世界最大手の民間無人機(ドローン)メーカーに成長。市場シェアは70%に上り、ライバル企業の仏パロット(Parrot)を大きく引き離している。

・スマートフォン

 中国のスマートフォンメーカーは世界市場を席巻しており、華為技術(ファーウェイ、Huawei)が15%、小米科技(シャオミ、Xiaomi)が8.7%、オッポ(Oppo)が8.1%のシェアを占めている。

 ファーウェイとオッポのスマホ販売台数は昨年30%増加し、減少傾向にある米アップル(Apple)や韓国サムスン電子(Samsung Electronics)などのライバル企業とは対照的だった。

・家電製品

 中国の海爾集団(ハイアール、Haier Group)は、世界をリードする家電メーカー。市場シェアは約10%で、ライバル企業の米ワールプール(Whirlpool)やスウェーデンのエレクトロラックス(Electrolux)を上回る。

 ハイアールは2016年、米大手複合企業ゼネラル・エレクトリック(General Electric)の家電部門も買収している。

・車載電池

 自動車メーカー大手のフォルクスワーゲン(VW)やフォード・モーター(Ford Motor)、ダイムラー(Daimler)に車載電池を供給している中国の寧徳時代新能源科技(CATL)は、電気自動車用リチウム電池で世界首位のパナソニック(Panasonic)と闘いを繰り広げている。

 同社の生産能力は、中国国内に新設された巨大な工場によって2020年までに5倍に拡大される見込み。また欧州市場を狙い、ドイツに新たな大規模工場を建設すると発表した。

・運輸

 国営の中国遠洋運輸集団(コスコ・グループ、Cosco Group)は、ギリシャのピレウス(Piraeus)やスペインのビルバオ(Bilbao)など、世界50か所のコンテナ港に拠点を置く世界第3位の運輸会社。(c)AFP/Julien GIRAULT