【2月18日 AFP】サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン(Mohammed bin Salman)皇太子は17日、アジア歴訪の最初の訪問国パキスタンに到着し、首都イスラマバードでイムラン・カーン(Imran Khan)首相と会談した。訪問に合わせ、サウジからパキスタンへの総額で最大200億ドル(約2兆2000億円)相当の投資案件が署名された。今回の歴訪では、サウジ人ジャーナリストの殺害事件で招いた国際的孤立からの脱却を目指している。

 ムハンマド皇太子はイスラマバード近郊の軍用空港でカーン首相らの温かい出迎えを受けた。国際収支が危機的な状態にあるパキスタンにとって、サウジ側と締結した合意文書と覚書計7件は歓迎すべき救済となる。

 一方、ムハンマド皇太子は、昨年10月にトルコ・イスタンブールのサウジ総領事館内でサウジ人ジャーナリストのジャマル・カショギ(Jamal Khashoggi)氏が殺害された事件をめぐって国際的に厳しい圧力にさらされている。

 皇太子は18日までパキスタンに滞在。続いてインドに移動し、ナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相らと会談する予定。その後、21、22両日に中国を訪れる。(c)AFP/Amélie HERENSTEIN