【2月15日 AFP】アルペンスキー世界選手権(FIS Alpine World Ski Championships 2019)は14日、スウェーデンのオーレ(Are)で女子大回転が行われ、スロバキアのペトラ・ブルホバ(Petra Vlhova)が金メダルを獲得した。

 ドイツのビクトリア・レベンスブルク(Viktoria Rebensburg)が銀メダルを獲得し、平昌冬季五輪で同種目を制したミカエラ・シフリン(Mikaela Shiffrin、米国)がまさかの銅メダルに終わった。

 8日に行われた複合で銀メダルを獲得し、スロバキア勢として世界選手権で初の個人メダルを手にしていたブルホバは、この日も2本合計2分01秒97の好タイムをたたき出し、母国に同大会初の金メダルをもたらした。

 1本目の滑走でトップに立ったレベンスブルクを0秒14差、シフリンを0秒38差に抑えたブルホバは、「これは大きな意味がある。自分にとって初めての金メダルで、母国にとっても歴史的快挙だから。強豪国でなくても世界女王になれたことに、スロバキア人選手として誇りに思う」とコメント。16日の回転では、同種目3連覇中のシフリンとの一騎打ちが待ち受けている。

 ブルホバの父親イゴール・ブルハ(Igor Vlha)さんは、「夢のようだ。チーム全員の努力が実り、すべてが完璧にうまくいった。とてもハッピーだ」と喜んだ。

 ブルハさんは、スロベニアの元名選手で数々のメダルを手にしたティナ・マゼ(Tina Maze)氏の元コーチへの支払いなど支援を行い、母国スキー協会の権限が及ばないプライベートチームで娘をレースに参加させている。(c)AFP