【2月14日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)は13日、決勝トーナメント1回戦第1戦が各地で行われ、アヤックス(Ajax)とレアル・マドリード(Real Madrid)の試合では、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入によって初めてゴールが取り消しになった。

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 37分にDFニコラス・タグリアフィコ(Nicolas Tagliafico)がヘディングでネットを揺らすと、アヤックスが先制に成功したかに思われた。

 しかし、オンフィールドレビューを行ったダミル・スコミナ(Damir Skomina)主審はドゥシャン・タディッチ(Dusan Tadic)がオフサイドだったとして、ゴールの判定を覆した。

 こぼれ球をタグリアフィコが押し込んだ際、タディッチはレアルのGKティボー・クルトワ(Thibaut Courtois)を妨害したとみなされた。

 欧州サッカー連盟(UEFA)は試合後、このようなジャッジになった理由を明かした。

 UEFAはツイッター(Twitter)上で「タグリアフィコがヘディングをした際、味方競技者であるタディッチはオフサイドポジションにおり、相手GKのプレー、あるいはボールに向かうプレーの可能性を阻む形で妨害したと主審は判断した」と説明した。

「この判断はVAR手順に沿うものであり、ゴールは正しく覆され、オフサイドの判定によりフリーキックが与えられた」

 レアルのサンティアゴ・ソラーリ(Santiago Solari)監督は「われわれはリプレーを見ることができない」とコメントし、「審判の判定に確信を持たなければならない」と続けた。

 一方、アヤックスのエリック・テン・ハーフ(Erik ten Hag)監督は、「私は見た」「私の考えではあれはオフサイドではなかったし、相手GKに対するファウルもなかったと思っている」と話している。

 VARシステムは昨年のW杯ロシア大会(2018 World Cup)で広く使用され、現在では欧州主要リーグでの導入が求められている。チャンピオンズリーグでは今季の決勝トーナメントから採用されている。(c)AFP