【2月13日 AFP】カリブ海の島国ハイチで、開発資金が不適切に管理され横領された疑いがあるとの報道を受けて抗議行動が相次ぎ、デモ隊が暴徒化して死者が出る事態になっている。

 ベネズエラ政府がハイチなどの中南米カリブ諸国に優遇的な支払い条件で石油を提供する石油協力機構ペトロカリブ(Petrocaribe)の資金をハイチ政府が不正に使用したと報じられた。調査によると、資金のうち20億ドル(約2200億円)近くが不正に使用されていたという。

 ジョブネル・モイーズ(Jovenel Moise)大統領が就任2年目を迎えた先週、野党が大規模なデモを実施。それ以降、大統領の辞任を求める自然発生的な抗議行動が都市部の主要地区で相次ぎ、ポルトープランスなどの都市では数か所にバリケードが作られた。

 首都ポルトープランスでは11日、散発的な銃声が通りのあちこちで響きわたった。静かだが緊迫感のある一日が始まると、同市の主要地区から数百人の若者が集まり、首都近郊で最も裕福な地域、ペチョンビル(Petionville)に向かって行進した。参加者たちは民家に向かって投石し、警察はデモ隊を排除するため催涙ガスを発射した。抗議行動中に銀行が襲撃されそうになったため、警察は血まみれになった複数の容疑者を力ずくで引き離し、5人を逮捕した。

 普段は交通渋滞が絶えない通りでは、学校や店舗、官公庁が暴力を恐れてシャッターを閉め、ほとんど人通りがなくなった。すでに数人の死者が出ているが、首都をまひさせた抗議活動について政府は沈黙を続けており、モイーズ政権には不安定な空気が漂っている。(c)AFP/Amelie BARON