【2月13日 AFP】ベネズエラ暫定大統領として約50か国の承認を受けている野党指導者のフアン・グアイド(Juan Guaido)国会議長(35)は12日、集まった数万人の支持者を前に、人道支援の物資が今月23日に搬入されると明言した。一方、ニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領は物資搬入に反対している。

 ベネズエラで切実に必要とされている米国からの支援物資は、マドゥロ氏が同国とコロンビアとの国境に架かる橋の封鎖を軍隊に命じたため、コロンビア側の国境付近に積み上げられたままとなっている。

 先月、自らを暫定大統領と宣言したグアイド氏は、物資の搬入を受け入れるよう軍部に圧力をかけるために集まった野党支持者数万人のデモで、物資搬入の日を発表した。同氏はボランティアに志願した25万人に対し「われわれは車列を組んで進まなければいけないため」今週末に準備を整えるよう求めた。

 グアイド氏は「ベネズエラには支援物資が搬入されなければ亡くなるであろう人が30万人近くいる。健康に対するリスクにさらされている人は200万人近くに上る」と指摘、「潔く人道支援物資を受け入れ、抑圧を終結させるよう、軍隊に直接命令する」とした。 (c)AFP