【2月12日 AFP】パプアニューギニアで、昨年開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で各国首脳を送迎するために購入したイタリアの高級自動車メーカーのスポーツカーのうち、数台が行方不明になった。政府は12日、この事実を認め、スポーツカーの行方を追跡すべく調査を開始したと発表した。

 貧困にあえぐパプアニューギニアでは、政府に対して、高級車マセラティ(Maserati)に対する高額な支出をめぐり激しい非難の声が上がっていた。

 昨年同国で開催したAPEC首脳会議に合わせて、政府は1台約15万ドル(約1700万円)のスポーツカー40台を購入。会議終了後にスポーツカーを売却することで費用の埋め合わせをすると約束していた。

 発展途上にあり、近年ではポリオや結核などが再発生しているパプアニューギニアは、慢性的な社会問題を抱えており、政府に批判的な人々は、スポーツカーに費やされた資金を問題解決のために有効活用できたはずと主張していた。(c)AFP