【2月11日 AFP】女子テニスの国別対抗戦フェドカップ(Fed Cup 2019)は10日、ワールドグループ1回戦が各地で行われ、ルーマニアが3勝2敗で連覇を目指すチェコを下し、初の4強入りを果たした。

 ルーマニアは第5試合のダブルスでイリーナ・カメリア・ベグ(Irina-Camelia Begu)/モニカ・ニクレスク(Monica Niculescu)組がバルボラ・クレイチコバ(Barbora Krejcikova)/カテリーナ・シニアコバ(Katerina Siniakova)組との2時間53分の熱戦を6-7(2-7)、6-4、6-4で制し、勝利を決めた。

 昨年の全仏オープンテニス(French Open 2018)とウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)を制した世界ランキング1位のクレイチコバ/シニアコバ組は、ファイナルセット序盤で先にブレークを許しながらも一度は4-4に追いついたが、直後のゲームでブレークされると最後はベグのサーブの前に沈んだ。

 ルーマニアは、第3試合のシングルスでシモナ・ハレプ(Simona Halep)がカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova)との元世界ランキング1位対決を6-4、5-7、6-4で制して王手をかけていた。激闘に勝利したハレプは試合後「こんなタフな相手に勝つことができてうれしい。自分にとってフェドカップで最高かつ最大の勝利になった」とコメントしている。

 第4試合のシングルスでは、優勝した前回大会決勝でシングルス2勝を記録したシニアコバが6-4、6-2でミハエラ・ブザルネスク(Mihaela Buzarnescu)を退け、チェコがタイに戻したが、結果的に世界2位のペトラ・クビトバ(Petra Kvitova)の不在が響いた。

 チェコスロバキア時代を含めて通算11回の優勝を誇るチェコは、11年連続となる準決勝進出を逃し、10年ぶりにホームで敗れる結果となった。

 ルーマニアは準決勝でフランスと対戦。もう一つの山ではベラルーシとオーストラリアが顔を合わせる。準決勝は4月20日と21日に行われる。 (c)AFP