【2月10日 AFP】女子テニスの国別対抗戦フェドカップ(Fed Cup 2019)は9日、ワールドグループ1回戦が各地で行われ、チェコ対ルーマニアはカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova)、シモナ・ハレプ(Simona Halep)という世界ランキング1位経験者がそれぞれ勝利を収め、1勝1敗で初日を終えた。

 両チームの対決は、世界2位のペトラ・クビトバ(Petra Kvitova)が不在の中でプリスコバが6-1、6-4でミハエラ・ブザルネスク(Mihaela Buzarnescu)を退け、チェコが先勝したが、ルーマニアもハレプが6-4、6-0でカテリーナ・シニアコバ(Katerina Siniakova)に快勝して1勝を取り返した。

 10日には、ランキング5位のプリスコバと同3位のハレプの激突という注目の一戦が予定されている。フェド杯11大会連続の4強入りへチームを導きたいプリスコバは「勝利はうれしいが喜びすぎるわけにはいかない」とコメントした。

 事実プリスコバは、ハレプとの直接対決で2勝6敗と負けが先行している。ただし直近の対戦となる昨年のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2018)では快勝しているほか、3年前のフェド杯での対戦でもフルセット勝利をつかんでいる。

 一方のハレプも、引退前に母国にフェド杯初優勝をもたらしたいと考えており、昨年の全仏オープンテニス(French Open 2018)で四大大会(グランドスラム)初優勝を飾った今、フェド杯制覇が「やりたいことリストの一番上」にあると話している。

 フランス対ベルギー戦では、優勝2回のフランスが2連勝を飾って4強入りに王手をかけた。

 まずは初戦、2年前の決勝でチームメートと衝突して以来となる代表へ復帰したランキング上位選手のキャロリン・ガルシア(Caroline Garcia)が、7-6(7-2)、4-6、6-2でアリソン・バンアーツバンク(Alison van Uytvanck)を退けると、続けてベルギーでランキング最上位のエリーゼ・メルテンス(Elise Mertens)と対戦したアリーゼ・コルネ(Alize Cornet)が、1時間半近くに及んだ第1セットを獲得した勢いをそのままに、7-6(8-6)、6-2で勝利を収めた。

 2017年大会準優勝のベラルーシは、敵地でドイツと対戦。2試合ともストレート勝利でこちらも悠々と2連勝を飾った。アリアクサンドラ・サスノビッチ(Aliaksandra Sasnovich)が7-6(7-3)、6-3でタチアナ・マリア(Tatjana Maria)を下すと、世界9位のアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka)はわずか1時間強でアンドレア・ペトコビッチ(Andrea Petkovic)を一蹴した。

 両チームの勝者は、フェド杯優勝18回で前年ファイナリストの米国か、優勝7回のオーストラリアという、大会でとりわけ大きな成功を収めている2チームの勝者国と対戦する。

 その両者の対決は、初日のシングルス2試合を終えて1勝1敗で並ぶ結果となった。初戦はオーストラリアのアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty)が6-1、7-6(7-2)でソフィア・ケニン(Sofia Kenin)を下してフェド杯連勝を9に伸ばしたが、続く第2戦で世界17位のマディソン・キーズ(Madison Keys)がキンバリー・ビレル(Kimberly Birrell)を6-2、6-2のストレートで難なく退け、米国が戦績をタイに戻している。(c)AFP