【2月13日 東方新報】次世代の情報技術の向かう先として重要視されている「量子コンピューター」。しかし、量子ビットの脆弱(ぜいじゃく)性という問題を抱えているため、その特性を発揮するためには、超低雑音・極低温といった特殊な条件が求められている。中国国際放送局(CRI)が報じた。

 この問題へのアプローチとして、中国科学技術大学(University of Science and Technology of China)研究チームは新技術を駆使し、固体スピンシステムに基づくプログラミング処理器を室温下で初めて実現させた。この成果は、量子分野に特化した国際科学ジャーナル『npjクァンタムインフォメーション』(npj Quantum Information)に掲載されている。

 同研究チームはこの新型処理器で数種類の量子計算法に挑み、80%を上回る成功率を記録し、今後、材料性能のレベルアップに伴って、計算の成功率も高まっていくことが期待されている。(c)東方新報/AFPBB News