【2月7日 時事通信社】太平洋戦争中に沈没した旧日本海軍の戦艦「比叡」の船体の一部が1月31日に南太平洋ソロモン諸島サボ島沖の海底で発見された。米IT大手マイクロソフト共同創業者の故ポール・アレン氏の調査チームが明らかにした。船体が分断されていたことが新たに分かり、専門家は沈没時の状況を解明する手掛かりになると期待している。

 比叡は、サボ島の北西沖、深さ985メートルの海底で、ひっくり返った状態で見つかった。全長222メートルあった船体のうち、3分の2に当たる後方の約150メートルが残っており、艦首側の約70メートルは見つからなかった。

 チームが撮影した映像ではスクリューや高角砲の砲身、対空機関銃の弾丸が入った箱などが見える。映像を確認した広島・呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)の戸高一成館長は、船体の分断について「艦首側の火薬庫が何らかの理由で爆発を起こした可能性が高い」との見方を示した。

 比叡は1942年11月、ガダルカナル島での米軍の優位を決定づけた第3次ソロモン海戦で、集中砲撃を受けて航行不能に陥り、乗組員は退避、船内に水を入れて沈めたとされてきた。太平洋戦争で最初に沈没した旧日本軍の戦艦で、この戦闘で乗組員188人が犠牲になった。(c)時事通信社