【2月6日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に所属するリオネル・メッシ(Lionel Messi)が、レアル・マドリード(Real Madrid)との国王杯(Copa del Rey 2018-19)準決勝第1戦に向けメンバー入りしたことが、5日に分かった。しかし、エルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督は、メッシの状態についていかなるリスクも負うつもりはないと主張した。

 2日に行われたバレンシア(Valencia CF)戦で負傷したメッシは、本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)での第1戦を翌日に控えた5日、大腿(だいたい)部に違和感を残しながらもトレーニングに復帰した。メッシは前日の練習を欠席していたが、5日の午後にチームに合流。報道陣に公開された初めの15分間では、笑顔を見せながら軽めのジョギングを行い、リラックスした雰囲気でボール回しのメニューに取り組むメッシの姿が確認された。

 バルベルデ監督は練習前に行われた記者会見で「まだ彼に会っておらず、答えられない」と述べていた。「これからトレーニングを行うから、そこで彼の調子や、試合に出るのにふさわしい状態であるかを確認するつもりだ」「決めるのはそれから。体調が整っていれば出場するし、そうでなければプレーしない」

 またバルベルデ監督は「これまでも選手たちの状態を疑ったことは時折あったが、われわれは最後の瞬間まで待ち続けた。メッシに対しても同様だ」と付け加えた。

 バルセロナはこの後、レアルとの「エル・クラシコ(El Clasico)」を1か月間に3度行うなど、非常に難しいスケジュールに直面する。国王杯の第2戦とリーグ戦はそれぞれ2月27日と3月2日に連続して開催され、試合会場はともにサンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)となっている。

 さらにバルセロナは、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)でオリンピック・リヨン(Olympique Lyon)と対戦し、リーグ戦でもアスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)やセビージャFC(Sevilla FC)という難敵とのアウェーゲームを控えている。

 バルベルデ監督は、メッシのコンディションに対して慎重になるつもりであることを示唆した。「これから多くの試合を控えている状況で、あまりリスクは負いたくない」「もしリーグ戦があすで終わるのなら、違った回答になるだろうが」

「しかし、メッシでも他の誰でも、選手の健康状態に対してあまりリスクを負いたくない。そうすることで、選手たちは怖がりながら試合に臨むことが避けられないからだ。あすのような試合は、恐れを抱いた状態ではプレーできない」

 一方、レアルを率いるサンティアゴ・ソラーリ(Santiago Solari)監督は5日、メッシが試合に出場できる状態であることを望むと明かした。「サッカーの世界では、いつだってベストの選手がすべての試合でプレーできるのが理想だ。そういうものだ」 (c)AFP