北京・円明園の大宮門、100年ぶりに姿現す
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【2月20日 CNS】清朝の皇帝によって作られた巨大庭園「円明園(Yuanmingyuan)」に関する専門家会議がこのほど中国・北京で開かれ、円明園の中で最も大きな面積を占めていたとされる「大宮門(Dagongmen)」遺跡の発掘調査の成果が明らかにされた。
大宮門遺跡のほか、東西門(Dongximen)、金水橋(Jinshuiqiao)、河道(Hedao)などの遺跡が含まれている。近く、大宮門区域に対する保護工事を開始し、将来的には3ブロックに分けて一般公開するとしている。
円明園管理処によると「大宮門」は雍正3年(1725年)に建設され、円明園三園と呼ばれる庭園の中で最大のもので「円明園四十景」の中の第一景とされた。1860年に英仏連合軍が円明園を焼き払った際に、大宮門も破壊された。
その後、同治帝(Tongzhi)の時代に修復を試みたこともあったが中断し、以来100年余り荒れたまま放置された。2002年以降、円明園管理処は4度にわたって大宮門遺跡の発掘調査を進め、主要建築物6か所と水路や道路などの発掘と整理が一段落した状況だ。(c)CNS/JCM/AFPBB News