【2月1日 AFP】米ナショナルフットボール(NFL)の選手会(NFLPA)は31日、新たな労使協定(CBA)が合意に至らない場合に備え、選手に対して2021年シーズンのロックアウトに向けて貯金するように促していることを明らかにした。

 NFLPAのエリック・ウィンストン(Eric Winston)会長は、現行のCBAが2020年シーズン終了後に期限切れを迎えた後、迫りくる労働争議に向けた人材の確保に忙しくしていると話した。記者会見では、「これから何と闘うことになるのか、選手たちは知っている。彼らは何が待ち受けているのか分かっている」と述べた。

「試合のときと同様に、選手たちは対戦相手に使うべき戦術と闘い方を理解しておく必要がある」

 2011年に現在のCBAが合意に至る前、選手側とオーナー側はサラリーキャップや選手の安全と健康に関する契約条件で対立し、オフシーズンの4か月以上にわたり選手は各チームの施設から締め出された。結果として両者によるこう着状態は解決され、中止になった試合は一つもなかった。

 しかしながら、ウィンストン氏はNFLPAとして、選手たちには無給で数か月を過ごせる十分な貯金を確保してもらいたいという意向を示し、「財務管理能力をつけることを、われわれは強く推奨している」「彼らは貯金しておく必要がある」と述べた。

「われわれが相手はロックアウトしてくるだろうと話せば、選手全員がそのことを覚悟するだろう」 (c)AFP