【1月31日 AFP】現在開催中第17回アジアカップ(2019 AFC Asian Cup)では、スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)で活躍したシャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)が、まるで予言者のように勝ち上がりを的中させている。

 サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)ではタコのパウル(Paul)による予言が話題となり、米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)にはプレーコールの予想で非凡な才能をみせているトニー・ロモ(Tony Romo)氏がいるが、スペイン代表としてW杯を制したシャビは、今大会がどのように進むかという驚きの予想を立て続けにみせており、ピッチ上と同様にピッチ外でも優れた能力を持っていることを証明している。

 シャビは決勝に進むチームにカタール、日本という意外な2か国を選ぶもこれを当て、ここまで全問正解に近い的中率を誇っている。

 シャビは準々決勝に進んだ8チームのうち7チームを的中させ、準決勝に進んだ4チームのうち3チームを当てた。

 これまでにシャビが外した予想は、シリアの準々決勝進出とオーストラリアの準決勝進出だけ。実際にはシリアではなくベトナムが8強入りし、オーストラリアは準々決勝でアラブ首長国連邦(UAE)に敗れた。

 しかしそれらを除けば、シャビは先見の明があることをしっかりと証明している。

 カタールのテレビ局アルカス(Al Kass)の番組に出演したシャビが今大会の予想を明かすと、その内容はインターネット上で嘲笑の的となった。

 シャビは自身がプレーしているカタールの決勝進出を予想したため、多くの人からひいき目だと言いがかりをつけられたが、最終的にはシャビの予想通りの結果となった。

 カタール1部リーグのアル・サード(Al-Saad)でプレーし、W杯カタール大会(2022 World Cup)の大使を務めるシャビは、当然だろうが、カタールの初優勝を予想している。

 しかし、今大会でのシャビの的中率は、W杯南アフリカ大会で同選手を擁するスペインの優勝を予想するなどパウルが記録した85パーセントに並んでおり、シャビの予想が正しいことが証明される可能性は十分高い。(c)AFP