「成功も早かったが、失敗も早かった」。ここ近年のシェア自転車業界の発展を一言で例えるなら、これが最も適切な言葉になるだろう。

 ofoであれ、モバイクであれ、ともに有効的に利益を出す方法を見つけられなかったことが原因だと一部から指摘されているが、現在のシェア自転車企業は「損しか出ない商売」というレッテルすら貼られている。

 また、シェア自転車の急激すぎる発展は、新たな問題を絶えず引き起こした。計画性のない自転車の大量配置、地下鉄やバス停、オフィスビル付近の大量の自転車は、路上の正常な通行にも影響を及ぼした。また、ofoに関しては、オンライン上のデポジット返金を待つユーザーはすでに1000万人を超え、完済には見通しが立たない状況だ。ofo創業者の戴威(Dai Wei)氏は「信用を失墜した被執行人(訳注:裁判所が借金返済能力があると認定したにも関わらず、返済しない要注意人物)」リストに加えられ、かつて「新4大発明」とまで称されたシェア自転車の創業者は、世間に「厚かましい」という烙印(らくいん)まで押されている。まさに業界は「天国と地獄」である。(c)東方新報/AFPBB News