【1月31日 Xinhua News】中国四川省都江堰(とこうえん、Dujiangyan)市の中国ジャイアントパンダ保護研究センター都江堰基地でこのほど、4枚の特別な「住民身分証」が掲示された。これは、昨年同センターが都江堰市と共同で世界中から名前を公募した4頭のジャイアントパンダの「住民身分証」で、これらのパンダは「青城(チンチェン、Qing Cheng)」「玉塁(ユーレイ、Yu Lei)」「離堆(リートゥイ、Li Dui)」「霊岩(リンイェン、Ling Yan)」と名付けられた。

 同センター都江堰基地の蝶泉園では、子どもを連れたパンダ好きの家族が春節(旧正月)を前に忙しく働いていた。これはパンダの「飼い主」の仕事を体験するイベントで、パンダ好きの人々が飼育員の指導の下、飼育舎の掃除やササの葉の準備、ミルク作りなどを通して「育て親」の苦労や難しさを体感した。

 パンダ好きの馬里奥(ば・りおう、Ma Liao)さん一家

 ジャイアントパンダが大好きです。(記者:今日はなぜこのイベントに参加しようと思ったのですか?)WeChatの公式アカウントで告知を見て、家の近くでこのようなイベントに参加できるのはとてもいいことだと思いました。この4頭は都江堰の4地区にちなんで命名されました。子どもが大自然に触れて、動物保護について学べたらいいと思い、子どもを連れて参加しました。

 【解説】パンダ好きの家族らは忙しく働いた後、特別プレゼントとして、都江堰市の書道家が書いた春聯(春節に門に貼る縁起の良い紙)を受け取った。それぞれの春聯には「青城」「玉塁」「離堆」「霊岩」の4つの名前にちなんだ言葉が書かれており、ファンにとっては4頭からの贈り物といえる貴重なものだ。

 中国ジャイアントパンダ保護研究センター 飼育員

 食事に関しても、毎日、専門スタッフが飼育しており、エサの量や時間を含む給餌方法を個体に合わせて調整し、厳しくチェックしています。(記者:現在、彼らの健康状態はどうですか?)健康状態は全体的に良好で、とても元気です。

 【解説】今回名前を披露した4頭のジャイアントパンダは、一昨年の同センター・パンダ幼稚園のメンバー。現在、彼らの健康状態は良好で、元気で活発に暮らしている。日常生活も専門の飼育員によって管理されている。

 昨年末現在、中国ジャイアントパンダ保護研究センターで飼育されているジャイアントパンダは285頭に上っている。世界の飼育総数の60%近くを占めており、人工飼育個体群数が世界最多で、最も合理的な遺伝構造を有した、最も活力のあるジャイアントパンダ個体群となっている。(c)Xinhua News/AFPBB News