【1月27日 AFP】27日に行われた全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)男子シングルス決勝でラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に圧勝し、歴代最多7度目の大会制覇を果たしたノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が試合後、「自分がプレーした四大大会(グランドスラム)決勝の中では最高」クラスの出来だったと話した。

 ナダルに6-3、6-2、6-3で完勝し、通算15回目のグランドスラム優勝を飾ったジョコビッチは「過去ベストではなかったとしても、自分がプレーしたグランドスラム決勝の中では最高の試合の一つになった」と語った。

 自身最大のライバルであるナダルを下して勝利が決まると、膝をついてコートにキスした世界ランキング1位のジョコビッチは、全豪オープンの優勝回数で肩を並べていたロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)とロイ・エマーソン(Roy Emerson)氏を抜き、単独1位に躍り出ている。

 何度か声を詰まらせながらも感情を抑え込んで「僕たちが今もこのレベルでプレーし、テニス界最大のタイトルをかけて競っているというのは本当に信じられない。素晴らしい夜になった」と話したジョコビッチは「ラファとの決勝で言えば、これが今までプレーした中で最も質の高いテニスだったかもしれない」と続けた。

 また昨年は肘の手術後にスランプに陥り、一時は世界トップ20から陥落しながらもウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)と全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)で連続優勝して立て直していた31歳は「きょう、皆さんの前にこうして立っていること、このタイトルを取ったこと、そして4大会中3つのグランドスラムを制したことは本当に信じられない。言葉にならない」と付け加えた。(c)AFP/Daniel HICKS