【1月26日 AFP】フィギュアスケート全米選手権(2019 GEICO U.S. Figure Skating Championships)は25日、米ミシガン州デトロイト(Detroit)のリトル・シーザーズ・アリーナ(Little Caesars Arena)で女子シングル・フリースケーティング(FS)が行われ、13歳のアリサ・リウ(Alysa Liu)が合計217.51点で優勝を果たした。

 史上最年少の全米女王となったリウは、2本のトリプルアクセルを組み込んだプログラムで堅実な滑りを披露し、前回覇者のブラディー・テネル(Bradie Tennell)を合計213.59点の2位に抑えた。FSでの転倒が響いたテネルに続き、マライア・ベル(Mariah Bell)が合計212.40点で3位に入り、ハンナ・ハレル(Hanna Harrell)が203.11点で4位となった。

 13歳という年齢でのリウの優勝は、衝撃的な出来事となった。しかし、今大会では多くの五輪選手や元全米王者が棄権や欠場を表明する異例の事態となっており、通算3度の全米制覇を誇るアシュリー・ワグナー(Ashley Wagner)を筆頭に、ソチ冬季五輪団体戦銅メダリストのグレイシー・ゴールド(Gracie Gold)、カレン・チェン(Karen Chen)、そして長洲未来(Mirai Nagasu)らが不在だったことが後押しとなった。

 全米選手権のタイトルを獲得したリウだが年齢が若すぎるため、出場資格が15歳以上となっている世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships)で競うことはできない。

 アイスダンスのリズムダンス(RD)では、マディソン・ハベル(Madison Hubbell)/ザカリー・ダナヒュー(Zachary Donohue)組が84.56点で首位発進を果たした。同カップルは、昨年10月のグランプリ(GP)シリーズ第1戦のスケート・アメリカ(Skate America 2018)と、第2戦のスケート・カナダ(Skate Canada International 2018)を制した後、同12月にカナダ・バンクーバーで開催されたGPファイナルで優勝するなど、今季圧倒的な強さを見せつけている。

 2位には82.33点でマディソン・チョーク(Madison Chock)/エヴァン・ベイツ(Evan Bates)組、3位には76.77点でケイトリン・ハワイエク(Kaitlin Hawayek)/ジャンルック・ベイカー(Jean-Luc Baker)組が続いた。(c)AFP