【1月26日 AFP】(更新)ブラジル南東部ベロオリゾンテ(Belo Horizonte)近郊で25日、ダムが決壊し、川沿いの町が泥流にのみ込まれた。消防当局によるとこれまでに9人が死亡し、約300人が行方不明になっている。

 泥流が襲ったのは人口3万9000人の町ブルマジニョ(Brumadinho)とその周辺。現場では道路が泥によって分断されており、当局による詳細な被災状況の確認が困難となっている。

 空から撮影されたテレビ映像では、草木や農地が広範囲にわたり泥流にのみ込まれている様子が捉えられている。複数の住宅が損傷しており、中には倒壊して泥の上に屋根しか残されていない住宅もある。

 ダムはブラジルの資源開発大手バーレ(Vale)が所有。同社はダムの決壊を認めた上で、「従業員と住民の命を守ることが最優先だ」と述べたが、決壊の原因は明らかにしていない。(c)AFP