【1月25日 AFP】南米エクアドル沖にあるガラパゴス諸島(Galapagos Islands)の国立公園局(PNG)は24日、世界中で同地にしか生息しない固有種の動物を外来種のネズミから保護するため、今回初めてドローン(小型無人機)を使用してネズミの駆除剤3000キログラムを散布したことを明らかにした。

 同国本土から約1000キロ離れたガラパゴス諸島には、ゾウガメなど多数の固有種が生息していることで知られている。

 世界で最も脆弱(ぜいじゃく)な生態系の一つで、1978年に国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産(World Heritage)に登録された。

 PNGは、外来種のネズミが「グンカンドリやアカメカモメのような多様な海鳥の産卵地となっている同地独自の生態系に影響を与えた」と説明。

 駆除活動はノースセイモア島(North Seymour Island)と隣のモスケラ(Mosquera)島で、数日前に完了したという。

 活動に協力したガラパゴス諸島保護団体のカール・キャンベル(Karl Campbell)代表は、「ドローンを使用することで正確性が増す。小中規模の島々での外来種のげっ歯類の駆除が容易になり、費用も減らせる」と話している。(c)AFP