【1月25日 AFP】英スコットランドのアレックス・サモンド(Alex Salmond)前行政府首相(64)が、レイプ未遂を含む複数の性的暴行をしたとして逮捕・訴追されていたことが分かった。検察が24日、法廷での審問の後に明らかにした。

 法廷の外で語ったサモンド前首相は、23日に逮捕、訴追され、審問のため出頭することを条件に釈放されたと説明し、自分は無実だと訴えた。

 検察によれば、前首相にはレイプ未遂2件、性的暴行9件、強制わいせつ2件、治安妨害1件の容疑が掛かっている。

 英国の法規では、容疑者が訴追されてから公判が始まるまでの間、メディアが事件の詳細を報じることは認められていない。

 サモンド前首相は2007年にスコットランド行政府首相に就任し、2014年に英国からの独立の是非を問う歴史的な住民投票を実施。僅差で独立反対の結果が出た後、同年中に辞任した。強気の政治姿勢の持ち主で、数十年にわたりスコットランド民族主義の顔となってきた。(c)AFP/Renee de Villiers with Dario Thuburn in London