【1月25日 AFP】第17回アジアカップ(2019 AFC Asian Cup)は24日、準々決勝が行われ、日本はビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の判定で獲得したPKを堂安律(Ritsu Doan)が決め、ベトナムを1-0で下して準決勝に駒を進めた。

 VARシステムが華々しいデビューを飾ったこの試合に勝利した日本は、準決勝でイランとの対戦が決定した。

 日本は2011年大会(2011 AFC Asian Cup)で史上最多となる4度目の優勝を果たしたが、今大会では脚光を浴びるような活躍をほとんどみせていない。

 しかし、日本のクオリティーはベトナムを苦しめるのに十分なもので、57分にはVARシステムによって与えられたPKを堂安が成功させた。

 この試合では、主将の吉田麻也(Maya Yoshida)がヘディングでゴールを決めるも、主審のオンフィールドレビューによりハンドの判定が下されて得点が取り消されるなど、同システムは話題に事欠かないデビューを飾った。

 東南アジア王者のベトナムはグエン・フォン・ホン・ズイ(Nguyen Phong Hong Duy)のロングシュートでゴールに迫ったが、日本のゴールをこじ開ける想像力を欠いた。

 日本を率いる森保一(Hajime Moriyasu)監督は、「勝ち方は重要ではない。大切なのは勝ち上がったということ」と振り返った。

「ベトナムが辛抱強く戦えるチームだということは分かっていたが、選手たちが集中を切らさずに戦ってくれて良かった」

 また、43年ぶりのアジア王者を目指すイランはメフディ・タレミ(Mehdi Taremi)、サルダル・アズムン(Sardar Azmoun)、カリム・アンサリファルド(Karim Ansarifard)の得点で中国を3-0で下した。

 これで開幕から5試合連続のクリーンシートとなり、韓国が持っていた同大会での連続最多無失点試合数に並んだイランは、またしても傑出したパフォーマンスを披露した。

 アジアの中では世界ランキングで最高位につけ、大会3連覇を果たした1976年以来となる優勝を目指すイランは、韓国と並び優勝候補の筆頭とみられている。

 25日の準決勝では、前回王者のオーストラリアが開催国のアラブ首長国連邦(UAE)と、韓国がカタールとそれぞれ対戦する。(c)AFP/Alastair HIMMER