【1月24日 AFP】(更新)ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は23日夜、連邦政府機関の一部閉鎖が解除されてから一般教書演説を行うと、ツイッター(Twitter)への投稿で発表した。

 これに先立ち、米民主党のナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)下院議長がトランプ氏へ書簡を送り、政府機関の閉鎖が続く間は下院での一般教書演説を認めないと通告していた。

 トランプ氏は「(政府機関の)閉鎖が続く中、ナンシー・ペロシ氏は私に一般教書演説を行うよう求めてきた。私は同意した。そうしたらペロシ氏は閉鎖を理由に考えを変え、延期を提案してきた」とツイート。「これはペロシ氏の権限だ。一般教書演説は閉鎖が解除されたときに行う」と述べ、「下院の歴史、伝統、重要性に肩を並べ得る」演説会場は存在しないため、別の演説会場を探すことはしないと付け加えた。

 米大統領の一般教書演説は、伝統的に下院の議場で開かれる上下両院合同会議で行われる。今年は29日に予定されていたが、ペロシ氏は政府機関の一部閉鎖により警備に支障が出る可能性があるとして、延期を提案していた。

 これに対しトランプ氏は23日、「一般教書演説が予定通りのスケジュール、そして何よりも大事なことに予定通りの場所で行われなければ、たいへん残念だ」とペロシ氏に書簡を送った。するとペロシ氏は、政府が再開するまでは下院での演説を認めないとの書簡を返信。「政府が再開したとき、双方合意の日時に大統領を下院にお迎えするのを楽しみにしている」と伝えた。

 これを受けてトランプ氏は、「一般教書演説はナンシー・ペロシ氏によって中止された。ペロシ氏は真実を聞きたくないのだ」と記者団に語り、演説に「取って代わるもの」を検討していると述べた。(c)AFP