【1月24日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)は24日、女子シングルス準決勝が行われ、大会第8シードのペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)がノーシードのダニエル・コリンズ(Danielle Collins、米国)に7-6(7-2)、6-0で勝利し、自身初の決勝進出を決めた。

 ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)で2度の優勝経験を持つクビトバは、第4シードの大坂なおみ(Naomi Osaka)と決勝で対戦する。

 この試合では気温が36度を超えたため、第1セットの終盤にロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)の屋根が閉められたが、コリンズはそこまでクビトバと接戦を演じていた。

 試合後、屋根が閉まるまではなかなか最高の状態を示すことができなかったと明かしたクビトバは「第1セットのタイブレークと第2セットで調子が上がってきて本当にうれしい」と話している。「屋根が閉まった時、観客よりも私のほうが喜んでいたと思う。インドアでのプレーは好きだし、そのことが少しだけ私を後押ししてくれた」

 クビトバは強盗に利き手である左手を襲撃されたため約6か月の離脱を強いられ、神経の傷とは今後も向き合っていかなければならなくなった。

 強力なサービスを武器とするクビトバは「大きな出来事だった。でも、ついにこの大舞台でこれだけ勝ち上がることができた。何が起きても私はとても幸せ」と心境を明かした。

 一方のコリンズは、第1セットのタイブレークを2-7で落とすと冷静さを失い、第2セットの序盤にはカルロス・ラモス(Carlos Ramos)主審と口論した。

 コリンズは、昨年の全米オープンテニス(The US Open Tennis Championships 2018)決勝でセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)を激高させたことで知られるラモス主審に対して「良いサービスを打ったりポイントを奪ったりするたびに何かが起きる」と告げていた。(c)AFP