【1月23日 AFP】サッカーのイングランド・プレミアリーグ、カーディフ・シティ(Cardiff City)に移籍したアルゼンチン出身FWエミリアーノ・サラ(Emiliano Sala)選手(28)を乗せた小型飛行機が英チャネル諸島(Channel Islands)付近で消息を絶った事故で、同機が行方不明になる直前、サラ選手が機内から「すごく怖い」との音声メッセージを友人や家族に送っていたことが分かった。

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 アルゼンチンメディアが公開した音声メッセージには、サラ選手が「壊れそうな飛行機に乗っている、カーディフ(Cardiff)に向かっている」「1時間半たっても僕から何も連絡がなかったら、捜索で人が派遣されるかもしれない。お父さん、すごく怖いよ」と語る声が録音されていた。

 クラブ史上最高額の移籍金1700万ユーロ(約21億円)でカーディフ・シティと契約したと報じられていたサラ選手を乗せた小型機は21日夜、英ウェールズのカーディフに向かっていたところ、イギリス海峡(English Channel)のガーンジー(Guernsey)島から北方約20キロの地点でレーダーから消えたという。

 ガーンジー警察によると、22日に英海峡の3000平方キロの範囲で15時間にわたって捜索が行われた。目視で洋上に「複数の漂流物」が確認されたが、搭乗者を示すものは見つからなかったといい、サラ選手の生存は絶望視されている。(c)AFP/Frédéric HAPPE