【1月23日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)の女子シングルスは23日にベスト4が出そろい、勝ち上がった大坂なおみ(Naomi Osaka)、ペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)、カロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)に世界ランキング1位奪取の可能性が生まれている一方、現女王のシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)は王座陥落が決まった。

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 前日の準々決勝でクビトバがアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)に勝利したことで、次週更新されるランキングでクビトバがハレプをポイントで上回ることが決まった。またその後、大坂とプリスコバにも1位の座を奪う可能性が生まれている。

 女子のランキングは、大会開始時点で11人の選手に頂点に立つ可能性があったが、候補はこれで3人に絞られた。その中で、過去にランキング1位に立った経験があるのはプリスコバだけで、2017年にチェコの女子選手としては初めて快挙を成し遂げている。プリスコバが1位に返り咲くには、今大会で優勝する必要がある。

 一方のハレプは、48週守り続けた王座から陥落することが決まった。ただし本人は、セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)に敗れた4回戦の試合後、ランキングの維持は最優先ではないと話している。

「一番の目標は、すべての試合でできる限り良いプレーをし、勝利を目指すこと。だからランキングはあまり気にしていない」「もっと大事なのは、1年の終わりにランキングがどうなっているか。だから今回のことで自分にプレッシャーをかけたくはない」

 またハレプは、セレーナが今大会に第16シードで出場したことを指しながら、ランク1位の選手が世界最高とは限らないと示唆している。ハレプは「個人的には、ランク1位になることと、世界のベストプレーヤーになることは少し違う」「ベストプレーヤーは間違いなく彼女(セレーナ)。四大大会(グランドスラム)を何回も取っているし、1位も長く維持した。残してきた結果が私とは比べものにならない」とコメントしている。(c)AFP